アレルギー疾患と可視総合光線療法

体温の上昇にともない免疫力が上がるといわれています。体を温かい状態に保ったり、冷え症を積極的に改善していくことは、血流を促進させ、白血球などを活発にし免疫力を高めます。

免疫とは、細菌やウィルスなどが体内に侵入しないよう、また侵入してもすみやかに体外に排出するよう、体に備わった機能で、これは微生物などの「非自己」と自己細胞を見分ける機能でもあります。異物が侵入したときに起こる生体の反応が強すぎるものがアレルギー疾患、免疫の力が自己に向いてしまったものが自己免疫疾患です。

これまでビタミンDの主な作用は、骨組織や動脈硬化、糖尿病などに及ぼすものが知られていました。しかし、近年ビタミンDの受容体がマクロファージなどの免疫細胞にもあることが明らかにされ、ビタミンDの作用が免疫機能の調節にも影響することがわかってきています。

アレルギー疾患と可視総合光線療法

一般的によく知られるアレルギー疾患として、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎があります。その発症要因には、食生活、精神的ストレス、大気汚染などの環境といったものが関わっていると考えられています。ビタミンDやカルシウムの不足は免疫担当細胞の機能を障害し、感染症やアレルギー疾患にかかりやすくなります。可視総合光線療法を続けていると風邪を引きにくくなるのは、光線照射によって免疫力が高まり細菌やウィルスの感染を予防するためです。また可視総合光線療法は諸々の免疫のメカニズムを正常にし、アレルギー疾患に有効であると考えられています。

自己免疫疾患

自己免疫疾患とは、本来は病原体から身を守るはずの免疫システムが異常をきたし、自分自身の身体を攻撃してしまう状態です。甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、甲状腺機能低下症(橋本病)、Ⅰ型糖尿病、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎などがあります。自己免疫疾患の中には全身性エリテマトーデスのように日光に当たることがよくないとされているものがあり、このような人は光線療法は行いません。自己免疫疾患がなぜ発症するのかはよくわかっていませんが、ストレスが大きく関係していると考えられています。

可視総合光線療法と免疫機能

光線療法は多くの疾患の治験例から、免疫機能が低下している状態ではその機能を高め、アレルギー性疾患や自己免疫疾患などの免疫機能が異常に亢進しているものに対しては、その機能を抑える働きがあることが症状の改善から明らかになっています。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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