
サルコぺニア、フレイルと可視総合光線療法 3
■前糖尿病患者における活性型ビタミンD3がサルコペニアを予防(日本の研究2024年)
前糖尿病と糖尿病はサルコペニアの独立した危険因子であることが報告されている。本研究では前糖尿病患者への活性型ビタミンD3投与がサルコペニアを予防するかどうかを調べた結果、サルコペニアの発症を抑制し、転倒のリスクを低減させる可能性が示された。ビタミンD3投与群とプラセボ群に分け約3年間の追跡調査期間中にサルコペニアを発症したのは、ビタミンD3投与群4.6%、プラセボ群8.8%であった。ビタミンD3投与による治療は有意なサルコペニア予防効果を示した。転倒の発生はビタミンD3投与群24.6%、プラセボ群32.8%で有意差が認められた。BMIと腹囲径の変化は両群で有意差は認められなかったものの、ビタミンD3投与群ではプラセボ群よりも脂肪量指数が有意に減少し、骨格筋指数が有意に増加し、握力も増加した。これらの結果より、本研究グループは活性型ビタミンD3製剤の投与によって骨格筋量と筋力を増加させることで、前糖尿病患者のサルコペニアの発症を予防し、転倒のリスクを大幅に減少させる可能性を見出した。
注:前糖尿病(境界型糖尿病)とは体内の血糖値が正常範囲を超えているが、糖尿病患者の範囲に範囲には達していない状態です。
光線研究 第653号 令和7年12月1日発行 一般財団法人 光線研究所