肝臓ガン術後の経過が順調、骨量が急上昇
【治験症例 9】
肝臓ガン
80歳・女性・主婦/身長145cm・体重44kg
◆症状の経過
60歳ごろから肝機能障害があり、70歳時にC型肝炎と診断された。光線療法は、腰痛治療のため知人に紹介されてときどき使用していた。肝機能障害n診断を受けてから、肝臓の光線治療を本格的に始めた。
◆光線治療
治療用カーボンは1000-3001番を使用し、両足裏部⑦10分間、両足首部・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥各5分間、肝臓部㉗・背正中部㉘各10分間、左右咽喉部④5分間照射。⑦①②⑤⑥以上集光器使用せず、㉘1号集光器使用、㉗④以上2号集光器使用。
◆治療の経過
肝機能改善のため、しばらく光線治療を続けたところ、肝数値は下がっていたが、残念ながら78歳時に肝臓ガンが発生し、抗ガン剤治療を4回受けた。
光線治療を継続していあたためか、副作用はあまり出なかった。体力の回復も早く、体調は大変よい様態である。現在は、ガンの再発はなく、肝機能も良好である。
初診時(78歳時)に当付属診療所(光線研究所付属診療所)で測った骨量は、同一年齢比較で94%、最大骨量年齢比較69%であったが、6ヵ月後にはそれぞれ(96%、69%)、1年半後(97%、69%9、2年半後(98%、70%)と年々上昇している。
◆コメント
一般に肝機能が低下すると、腸管からのカルシウム吸収を促進する活性型ビタミンDの産生が低下し、それにともない骨量が減少する。
本治験例は、肝臓ガンが発生したにもかかわらず、光線療法で抗ガン剤による副作用も少なく、肝機能が良好に維持され、骨量も増加している。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著