ステロイドが効かない乾癬が2ヵ月で改善
【治験症例 15】
65歳・女性・主婦
◆症状の経過
10年前に急性肝炎を発症したが自然治癒した。
1年前、肝炎の再発とともに、左右の膝に赤い皮疹が現れた。皮疹にかゆみはないが、徐々に拡大し、かさぶた状になってきた。受診した皮膚科で乾癬と診断され、ステロイド塗布薬を3ヵ月間続けたが、効果がなかった。
4年前に腰痛や下肢痛に使用した光線治療器で、この乾癬を治そうと決心し、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは4002-4009番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②(以上集光器使用せず)、左右膝の皮疹部(1号集光器使用)各10~15分間、両足首部①・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)・後頭部③(1号集光器使用)各5間照射。
◆治療の経過
光線治療1ヵ月で皮疹の鱗屑(りんせつ)は減り、膝の赤みは消失し、皮疹の範囲は半分に縮小した。
治療2ヵ月後、左膝に少し痕が残っているが、膝の皮膚は元の状態に戻った。肝炎の数値も安定している。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著