長年苦しんだ強皮症の症状が軽減した
東京都/50歳・女性・主婦
20年ほど前から、先進性強皮症(膠原病)を患い、長年、胃潰瘍や肺線維症等を繰り返しておりました。薬を使うと副作用が強く出るので、ビタミンEのみを処方されていました。
2年前、子宮筋腫の手術を受けてから、さらに体力が落ち、足の筋肉が硬くなり歩きづらくなりました。もともと冷え症で、頻尿があり、トイレに何度も行き、夜も4~5回はトイレに起きます。足の爪もカサカサに荒れ、足底もひび割れ、鼻詰まりや喉の痛みもありました。また、手の指のこわばりも強く、第1関節の動きが悪いため物がつかみにくくなってしまいました。
担当医より、手足の先の血管の収縮が激しく、血行状態の検査でも数値がかなり悪いと言われていました。1年前から、それらの症状がいっそう進み、体力が低下して大変疲れやすく、転倒することが多くなったので、一人外出することが難しくなってしまいました。
そのようなとき、知人より光線治療を勧められ、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診しました。貴所の先生から治療法のご指導をいただき、自宅で光線治療を開始しました。当初、大きな変化は見られませんでしたが、気持ちがよく、とくにふくらはぎ(腓腹筋㉙)への照射が、いちばん気持ちがよかったので毎日続けました。
光線治療3ヵ月後、足裏のかさつきが少しなめらかになり、足裏のひび割れがよくなりました。夜間尿が減り、熟睡できる日が多くなり、鼻詰まりや喉の痛みもほとんど気にならなくなりました。「胃潰瘍や肺線維症が現われなくなっている」と病院で言われました。
その後光線治療を続けると、足がとても温かくなりました。よい汗をかくようになり、離せなかった靴下を脱いでも、レイノー現象(手や足の指先の小さな動脈の血流不足が発作的に発生し、手や足の皮膚の色が蒼白、暗紫色になる現象)が見られなくなりました。また、強皮症の血液検査で、「抗核抗体が消失している」と担当医が驚いていました。
朝の手のこわばりと手指の痛みはまだあるものの、足は筋肉はずい分やわらかくなり、がんこに残っていたしびれ感も半ば改善し、からだ全体が疲れにくくなりました。
光線治療の始めて8ヵ月になりますが、足のしびれがさらによくなり、足が軽くなって平地も階段も歩きやすくなり、よく転倒したことが他人事のように思えるようになりました。全くしびれを感じない時間も多くなり、毎日少なくても5000歩、多い日には1万歩以上歩いています。
貴所(光線研究所付属診療所)で測定する「左右握力・足の表面温度」の改善率経過も、光線治療の励みになっています。
●握力(kg)
右:15(初診時)→ 21(5ヵ月後)→ 27(8ヵ月後)
左:14(初診時)→ 23(5ヵ月後)→ 26(8ヵ月後)
●足表面温度(℃)
右:24.6(初診時)→ 27.9(5ヵ月後)→ 32.8(8ヵ月後)左:24.7(初診時)→ 28.6(5ヵ月後)→ 33.1(8ヵ月後)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修