
血糖管理と可視総合光線療法
一般財団法人 光線研究所
研究員 新井 悠介
最近の国民健康調査において、糖尿病が強く疑われる人は全国で約1,100万人と推計されます。これは日本人の成人のおよそ10人に1人に相当する数字であり、1997年の調査開始以来、増加傾向が続いています。特に60歳代以上の層でその割合が高い状況です。血糖値が高い状態が続くと、気づかないうちに血管がぼろぼろとなり、いつのまにか眼や手足や内臓など様々な組織が障害されて、日常生活の質(QOL)を著しく損ない、健康寿命を大きく縮めます。病院での治療および食事や運動習慣の改善とともに、光線療法を実施することは、新陳代謝を促進して、血糖値を安定させていくのに大変有用です。今回は、光線照射で血糖管理が良好な2例を紹介します。
■肥満タイプと非肥満タイプの血糖管理の相違
①肥満タイプ
米国をはじめとした諸外国で優性なのは、こちらのタイプです。内臓脂肪が増加し、組織で血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンの危機が悪くなる(インスリン抵抗性)ことで、血糖値が上昇傾向になります。過食や運動不足などの生活習慣を改善して、減量に励み、またインスリン分泌を改善する薬などを服用し、治療していきます。
②非肥満タイプ
日本に多いのはこちらのタイプで、遺伝的にインスリンの分泌が少なく、さらに分泌が悪くなることで、血糖上昇傾向となります。インスリン分泌を促す薬の服用や、直接インスリンを注射したりして治療していきます。一方で、非肥満でも蓄積する骨格筋細胞内資質とインスリン抵抗性との関連なども指摘されており、病態的にこちらの方が複雑で、非肥満のため生活習慣改善の動悸も低くなりがちで、血糖管理も難しいとされています。
光線研究 第655号 令和8年4月1日発行 一般財団法人 光線研究所