息子たちのアトピー性皮膚炎が改善した

 静岡県/24歳&26歳・男性(報告者・母)

 光線療法との出会いは、21年前です。 

 当時、5歳と3歳だった息子たちは、アトピー性皮膚炎のため、皮膚科や小児科で処方されたステロイド軟膏を塗っていました。

 あまり改善がなく、アレルギー科の病院を受診し、脱ステロイド療法を行いました。ところが、ステロイド軟膏の塗布を中止した途端、次男の全身の皮膚がドロドロになってしまいました。

 長男も首、肘、足全体の皮膚がただれましたが、次男のほうがよりひどく、どうしても次男の世話に集中してしまいました。その病院では、アレルゲン除去食、家中の徹底的な拭き掃除の指導、抗ヒスタミン剤とワセリンが処方されましたが、息子たちの苦しみはとれませんでした。

 そのころ、母が友人から光線療法の話を聞き、2台の治療器を用意してくれました。早速、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診し、処方された3001-3002番の治療用カーボンで、自宅治療を始めました。

 次男はかゆみの発作が起きると、2時間以上かきむしります。その間、2台の治療器を集光器なしで足元と頭に置き、すっぽり光の輪に入る形で当て続けました。患部ごとに光線を照射できる状態ではなく、からだも小さかったので、光の輪の中に1日何時間も入っていました。これは、副作用がない光線だからこそできたことです。今は次男の症状は落ち着いています。

 そのころ長男のほうがステロイド軟膏の総量は多かったのに、離脱の苦しみはなく、20歳ごろまではアトピー性ひどくならずに経過しました。しかし、大学4年生のときに下宿で一人暮らしを始めてから、全身にアトピー性皮膚炎が広がり、重症化しました。貴所からの紹介で、下宿に近い光線治療院に通院し、光線治療を受けました。帰省した折には、日中は体全体を、眠っているときは顔を中心に光線治療を行いました。

 光線を当てると、悪い皮膚の間に健康な皮膚が川のように現れました。長時間照射していると、その川が少しずつ変わ幅を広げながら、やがて悪い皮膚が、健康な皮膚の川に浮かぶ島になってきました。効果が目に見えるだけに、毎日、明け方まで照射しました。大学を卒業して、就職したあともアトピー性皮膚炎は一進一退でした。

 2台の治療器で照射すると、ステロイド離脱特有の異臭がして、皮膚がじっとり、ヌメヌメと濡れてきます。21年経ってもからだにステロイドがたまっていたのです。本人は「からだの芯から言いようのない痛みが上がってきて、それが表面に出てくると、今度は激しいかゆみになる」と言います。

 私は光線をかけながら、光線がたまっているステロイドを引き出していると思いました。しかし、皮膚の乾燥が強いので、しばらく休職して、光線治療と酵素風呂、馬油の塗布で経過を見ました。

 これらを3ヵ月間行ったところ、きれいな皮膚になり、ようやく仕事に復帰しました。アトピー性皮膚炎はときどき再発するので、引き続き下半身と顔への光線治療を継続しています。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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