夏バテと冷え症が解消し、体調も良好

【治験症例 2】

 夏バテ、冷え症

 38歳・女性・会社員/身長160cm・体重47kg

◆症状の経過

 毎年、夏になると食欲がなくなり、体重の減少が見られた。また、睡眠が浅くて、すっきり起床できなかった。全身の疲労感が強く、無気力な状態が続くようになっていた。職場の冷房が大変強く、からだが冷え切り、冷えが原因でしばしば膀胱炎も起こすようになっていた。知人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。

◆光線治療

 治療用カーボンは3001-5000番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)各10分間、背正中部㉘・後頭部③(以上1号集光器使用)・前額部⑮(2号集光器使用)各5分間照射。

◆治療の経過

 自宅で光線治療を行い、治療開始当日の夜から熟睡でき、起床時のだるさが半減した。治療開始から1ヵ月で全身の倦怠感解消し、食欲も出てきた。

 毎年、夏になるとバテぎみで、趣味のゴルフや社交ダンスを続ける気力がなくなっていたが、治療後は夏にもかかわらず休まず続けられた。体力もつき、残業しても疲労感や倦怠感を感じなくなった。手足の冷えもとれ、汗をたくさんかくようになり、体調もよくなった。

◆コメント

 本症例では、体温の上昇とともに体調が改善した。初診時は体が冷え切った状態で、血行動態もよくなかった。光線治療1ヵ月で、体温表の平均値との差が表のように縮小した。

 その後も光線治療を継続しており、治療半年後の2月には、厳寒期にもかかわらず、体温表は平均値よりも高くなり、冷え症とは無縁のからだになった。

●体表温度の経過

・足指部(℃):27.5(初診時)→ 30.0(1ヵ月後)→ 31.8(6ヵ月後)

・足底部(℃):29.7(初診時)→ 31.7(1ヵ月後)→ 32.2(6ヵ月後)

・踵 部(℃):30.4(初診時)→ 31.5(1ヵ月後)→ 32.2(6ヵ月後)

・腓腹筋部(℃):31.4(初診時)→ 32.1(1ヵ月後)→ 32.8(6ヵ月後)

・手掌部(℃):33.3(初診時)→ 34.8(1ヵ月後)→ 35.2(6ヵ月後)

・鼓膜部(℃):35.3(初診時)→ 35.7(1ヵ月後)→ 36.0(6ヵ月後)

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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