母の低温やけどと床ずれが治った
徳島県/80歳・女性・主婦(報告者・娘)
今年80歳になる母親はからだが不自由で、ベッドと車椅子の生活のために、自力では何もできない状態でした。昨年の冬に、電気こたつで左足首の上を低温やけどしました。
大きさは5×3cmほどケロイド状になり、ひどい状態でした。やけどから半年経って、やけどの縁から3cmほど新しい皮膚ができてきましたが、まだまだ痛々しい状態でした。
皮膚科から塗り薬をもらって、ガーゼを毎日取り替えていましたが、皮膚科医からは、「皮膚の再生はもう無理だろう」と言われてしまいました。
光線治療は、私が長年行っていました。今度は母の低温やけどを何としても治したくて、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)に相談しました。貴所からは、「高齢でも診療所に相談しました。貴所からは、「高齢でもあり、低温やけどの治療は、時間はかかりますが、根気よく治療を続けられ、光線治療の処方をいただき、自宅で治療を始めてました。
毎日治療を続けて、1ヵ月経ったころ、やけど痕が最初の半年くらいになり、皮膚が徐々にできてきました。完全治癒にはまだまだでしたが、希望を持って治療にあたりました。
そんなとき、今度は肛門の近くと、背骨の飛び出したところに、床ずれに対する光線治療の処方をご指示いただきました。早速、その通り照射したところ、床ずれは、10日ほどの光線照射でみるみるよくなったので、大変驚きました。
低温やけど、光線照射を始めて10ヵ月ほどになりますが、やけど痕が点状までに縮小し、今月中には完治しそうです。
◆光線治療(やけど・床ずれ)
治療用カーボン:3001-3002番を使用。
照射部位・時間:両足裏部⑦・床ずれ患部(背骨の飛び出したところ、肛門の近く)を各10分間照射、左足首(やけど患部)を10~20分間照射。⑦は集光器使用せず、床ずれ患部(背骨の飛び出したところ、肛門の近く)・左足首(やけど患部)は2号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修