踏み台から落ちて折れた骨が完治
【治験症例 6】
右橈骨遠位端骨折
65歳・女性・会社員/身長150cm・体重51kg
◆症状の経過
自宅の台所で、棚の上のものをとろうとして踏み台の上から落ち、右橈骨遠位端を骨折 した。
骨折部位を針金で固定してから、ギプス固定していた。以前より「骨粗鬆症傾向あり」と診断されていたこともあり、2ヵ月間経っても骨のつきが悪かった。
手指の動きも悪く、むくみも強かったため、医師からは腸骨移植手術を勧められていた。知人より光線療法を紹介され、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボン3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・右肩部⑩・両手指部(手のひら側・手甲側)各10分間、両膝部②・後頭部③各5分間、右手首部 (手のひら側・手甲側) 各20分間照射。⑦②以上集光器使用せず、⑩両手部・右手首部以上1号集光器使用。
◆治療の経過
右腕をギプス固定してたせいで、右肩こりも強かったので、右肩部⑩も治療した。治療開始1ヵ月間は、1日2回照射した。その結果、手指のむくみもなくなり、手術痕の傷もきれいになった。レントゲン検査で骨に再発が見られたため、手術は行わず経過観察となった。
光線治療を始めたてからは、リハビリも順調に行うことができた。6ヵ月後には、手首、手指とも違和感がなく動かせるようになり、握力も受傷前と同じレベルになり、完治と診断された。
現在、光線治療後4年経過しているが、後遺症もなく日常生活にもまったく支障はない。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著