高齢者に多い四大骨折に対する可視総合光線療法 5

 本症には、比較的弱い外力で生じる骨粗鬆症によるもの(脆弱性骨折、病的骨折の一種)や転移性腫瘍による病的椎体骨折、強い外力で生じる外傷性椎体骨折などがあります。圧迫骨折とよばれることもあります。胸腰椎移行部(腰上部・臍の裏側当り)の椎体がつぶれる様に骨折する、骨粗鬆症に起因して尻もちなどの軽微な外力により高齢者に多く起こるものです。一般的治療は、骨粗鬆症による軽度の圧迫骨折の場合は、簡易コルセットなどの外固定を行い比較的安静にします。圧迫骨折が高度で、疼痛が残るものが手術が必要な場合があります。

椎体圧迫骨折(胸椎12~腰椎2番)

76歳時、急に背中から腰部にかけ痛みが出現。整形外科で圧迫骨折と診断。骨粗鬆症もあり鎮痛剤と骨粗鬆症の薬を服用。コルセットを着け手生活した。痛みがあり骨折を早く改善させるため友人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診。

3001-4008番を使用。⑦・腰上部51、㉘各10分間、②⑤⑥③各5分間照射。

自宅で毎日光線治療を行った。治療3ヵ月後、足が温まり、背中、腰が軽く感じられ痛みも軽減、足腰に力が入るようになった。治療8ヵ月後、背中、腰の痛みはほぼ消退したが、筋力低下が感じられたため水中歩行を30~60分行った。これ以降は治療用カーボンは1000-3001番を使用。

 治療1年後、歩行距離が5~6㎞に延びた。治療2年後、腰の重だるさがあったが痛みはなく運動は続けた。治療4年後の現在、背中、腰の痛みはないが、背中が曲がってきたので治療用カーボン3002-5000番に変更し光線治療をつづけている。

光線研究 第649号 令和7年4月1日発行 一般財団法人 光線研究所

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

捻挫・打撲・創傷・骨折・骨の変化整形外科系症例

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