物が二重に見える複視が改善した

 神奈川県/60歳・男性・会社員

 3年ほど前、急に物が上下に二重に見えるようになりました。症状は徐々にひどくなり、左眼の視力も1.2から0.6に低下し、仕事や日常生活い支所が出るようになりました。

 病院での検査の結果、「脳に異常や腫瘍はなく、はっきりした原因はわかりません。おそらく眼の下直筋(眼球の向きを変える筋肉のひとつがふくらんで左眼球を下方へ引っ張り、眼球運動異常が起こって、眼球突出と複視(物が二重に見える)が現れていると考えられます」との説明があり、しばらくは点眼薬で様子を見ることになりました。

 ほかの病院数カ所も受診し、ステロイド剤治療や放射線治療も受けましたが、治りませんでした。

 1年前には、左下直筋をゆるめる手術を受け、正面は二重に見えなくなりましたが、周辺が二重に見える状態は治りません。そこで、プリズムメガネで矯正をしましたが、複視自体が治るわけでもなく、眼が疲れるだけでした。左眼は、朝、起床時にいちばん具合が悪く、日中も、眼が大変疲れるので、眼を閉じているほうが楽でした。

 そんな折、久しぶりに会った親戚から光線治療の効果を聞いて、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診しました。

 貴所では、4台の治療器で3回に分けて、合計30分間の照射を受けました。光瀬照射後、眼の疲労感がやわらいだ気がしたので、仕事の都合をつけて週1回通院することにしました。左眼の動きが悪かったので、貴所の先生のアドバイス通り、眼球を動かすトレーニングも続けました。

 視線を大きく変えたときに複視が起こっていましたが、5回目の治療後には、眼の焦点が合うまでの時間が以前より早くなってきました。左眼球が突出していたのも、少し引いてきました。

 治療10回目には、45度ほどだった視野が90度まで広がり、焦点も合いやすくなり、横になってテレビを見られるようになりました。家族や友人からは表情がよくなったと言われました。

 治療20回を超えるころには、左眼の突出がずい分少なくなり、複視もほとんどなくなりました。視線を動かしても焦点がすぐに合い、支障がなくなり、もちろんプリズムメガネもいらなくなりました。気づいたら視力も回復して、新聞を読んでも眼の疲労をあまり感じなくなりました。

 光線照射を始める前は、精神的にとてもつらくて、半ばうつ状態になりましたが、いまでは自然と笑顔も出るようになりました。光線照射を行うと、眼だけでなく、体調もよくなるので、再発の予防に今後も時々通院しようと思います。

◆光線治療

治療用カーボン:3001-5000番。

照射部位・時間:両足裏部⑦を10分間照射、両足首部①・両膝部②・腰部⑥・肝臓部㉗・後頭部③・眼・鼻部⑯・左右こめかみ部㊱㊲を各5分間照射。⑦①②⑥は集光器使用せず、③⑯は1号集光器使用、㉗㊱㊲は2号集光器使用。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療」報告集」黒田一明監修

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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