マイボーム腺機能不全のドライアイが改善

【治験症例 1】

 ドライアイ

 24歳・女性・会社員/身長156cm・体重44kg

◆症状の経過

 中学生のころは、アレルギー性の鼻炎や結膜炎がよく見られた。大学を出て仕事を始めてからは、眼のかゆみ、眼精疲労、異物感が見られるようになり、眼科でドライアイと診断された。マイボーム腺機能不全と言われ、眼科で電気温熱治療を受けていた。

 眼科医から「温めることはよい」と言われていたので、母親の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。

◆光線治療

 治療用カーボンは3001-5000番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・肝臓部㉗各10分間、腹部⑤・腰部⑥・後頭部③・顔(眼・鼻)部⑯・左右こめかみ部㊱㊲各5分間照射。⑦②⑤⑥以上集光器使用せず、③⑯以上1号集光器使用、㉗㊱㊲以上2号集光器使用。

◆治療の経過

 自宅で毎日光線治療を行い、治療20回前後で肩や首すじのこりが楽になり、眼の周囲がすっきりしてきた。

 治療2ヵ月で眼の症状は半減し、治療1年後の現在、隔日に光線治療しているが眼の調子はよい。なぜか便通が良好となり、便通がよいと眼の調子もよい。

◆コメント 

マイボーム腺(まぶたの裏にある特殊な皮脂腺)機能不全は、ドライアイの原因となる疾患のひとつで、眼精疲労、眼のかゆみ、異物感、重い感じなどの症状がある。 

 本疾患は温めることがよいため、光線治療は最適であるといえる。光線照射による深部温熱作用は、まぶたを温め、マイボーム腺の脂質を溶解して分泌を促し、症状を改善する。また、全身への光線照射は、血行改善をはかり、肩や首のこりを軽くし、筋肉疲労を解消するため、これらの効果は眼の症状改善に有効となる。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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