胆石症 1

食生活の欧米化と平均寿命の延長とともに、胆石症が増加しています。また人間ドッグの普及、検査技術、機器の発達などによって、症状のないいわゆる無症状胆石(サイレント・ストーン)が発見される機会が多くなっています。胆石を合併しやすい疾患には、肝硬変、溶血性貧血、心弁置換術後、胃切除後、胆道ガン、糖尿病などがあります。

※溶血性貧血:おおよそ寿命が4ヵ月である赤血球が、その寿命よりも早く壊されることにより引き起こされる貧血

胆石の原因と症状

 肝臓から排出された胆汁は、胆道を通って十二指腸に出てきます。胆道には、細い胆管と、これに連結した胆嚢があります。この胆道内で胆汁の成分からできた石を胆石といいます。

 胆石は、その存在する場所によって、胆管胆石と胆嚢胆石に分類されます。胆石は、胆汁の成分の変化、胆汁の流れの停滞、胆道の感染・炎症などがあるとできやすいといわれています。このような変化を起こす原因として、過食、肥満、糖尿病、溶血性貧血、多産、ストレスなど多くのことが考えられます。胆石の種類は、その成分によって、主にコレステロール系胆石とビリルビン系胆石に分けられます。

 胆石症は、右上腹部の激しい腹痛発作が特徴的で、この痛みは胆石発作または胆石疝痛と呼ばれています。発熱、嘔吐、黄疸、冷汗などをともなうこともあります。

 胆石発作を繰り返し、種々の合併症がある場合は入院・手術が必要となることが多いのですが、無症状胆石の場合は、早急な手術は必要なく、一般的に定期期的な経過観察で様子をみます。

 無症状胆石の保有率は2~10%といわれていますが、高齢者ほどその割合は高くなる傾向にあり、特に女性に高い傾向があります。

 症状の発現は、胆石の大きさよりも個数に関係があるようで、1個より複数の胆石を保有する例で症状が出やすいといえます。また、症状が出てからの手術成績は良好です。

胆石症の治療

1)食事について

 無症状胆石(サイレントストーン)は、40歳以上の肥満した出産経験があり過食傾向のある女性にその頻度が高いといわれます。

 胆石の発症に大きな影響を与える「食習慣」について、胆石の非保有者と保有者を比較検討した研究では、胆石の保有者には、「漬物、佃煮のような塩分の多い食品をよく摂る者」、「女性で果物をよく摂る者」、そして「喫煙者」が多く、一方非保有者には、「毎日牛乳をよく飲む者」、「女性では麦飯、単色野菜をよく摂る者」多いという結果が出ています。

 したがって、食生活の改善が「胆石ができやすい体質」から離脱する上で、重要な対策となります。また、不規則な生活は、長時間の絶食になりやすく、胆石ができやすくなります。

2)心身の安静

 胆石を保有している人は、原則として過労をさけ、規則正しい生活を送るように努めることが大切です。肉体的でなく、精神的にも安定した状態を保つ必要があります。

 イライラしたり生活や興奮などは胆石ができやすく、胆石発作を引き起こしやすいといえます。

胆石症の光線治療

 可視総合光線療法は、全身的な治療により、肝臓、胆嚢の働きを調整します。さらに胆管、胆嚢の炎症や緊張を改善して、胆石の溶解、排出を促すように作用すると考えられます。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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