細胞間リンパ液と可視総合光線療法 2
◆細胞間リンパ液の代謝に影響する筋肉組織
細胞間リンパ液は、血圧や浸透液といわれる血管の中と外側の圧の差で、毛細血管から細胞の周りにしみ出します。しかし、細胞と細胞の間の間質と呼ばれる空間が狭くなっていると細胞間リンパ液の出入りがうまくできません。この間質空間い一番影響を与えるのが筋肉組織です。筋肉が大きく膨らむことで、間質空間が広がり、細胞間リンパ液が毛細血管から十分に排出され、筋肉が膨らむと老廃物を含んだ細胞間リンパ液が静脈やリンパ管に吸収されます。筋肉組織が硬く縮んでいると間質空間が狭くなり、細胞間リンパ液の代謝が阻害されます。
◆筋肉のコリと細胞間リンパ液
首や肩や背中など筋肉のコリの改善に血行を良くすることは大切です。ただ、血行が良くなっても、不良姿勢や筋肉が硬く縮まっていると、細胞間リンパ液が筋肉細胞に届きにくく筋肉細胞の新陳代謝がうまくいかず筋肉のコリが改善されません。筋肉のコリは、血行改善とともに筋肉の緊張を取り細胞間リンパ液が筋肉細胞に十分届くようにすることが必要です。
光線研究第640号 令和5年10月1日発行 一般社団法人 光線研究所