細胞間リンパ液と可視総合光線療法 3

打撲や骨折後の腫れと細胞間リンパ液

 打撲や骨折で骨や筋肉・血管などの組織にダメージが加わると炎症反応が起きます。炎症が起きると血管から細胞間リンパ液がしみ出しやすくなり、これが患部の腫れになります。しかし、細胞間リンパ液が増えることで、ダメージを受けた細胞への栄養や酸素の供給が増し、治癒を促進しようとします。患部の腫れを早く治すには、冷やして腫れを抑えることではなく、増えた細胞間リンパ液の代謝を良くしてダメージを受けた細胞の回復を促進することです。それにより細胞間リンパ液を増やす必要がなくなるので、早く腫れが引くことになります。

むくみと細胞間リンパ液 

 むくみは、細胞間リンパ液のしみ出る量と吸収される量がアンバランスになった状態で、皮下に細胞間リンパ液が多く溜まった状態です。むくみの原因には、心臓や腎臓、肝臓の機能障害、悪性腫瘍、低タンパク、筋力低下なふぉがあります。原因がわかれば、その医療的処置が必要です。それに加えて、細胞間リンパ液の吸収を良くすることでむくみの改善につながります。

光線研究第640号 令和5年10月1日発行 一般社団法人 光線研究所

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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