静岡／69歳・女性・主婦

　10年以上前から、右膝の裏からすねの外側にかけて、強い痛みがありました。最初のころは買い物や犬の散歩で、20～30分間ぐらい歩くと右の膝から下が重くなり、変だなと思う程度でした。しかし、だんだん症状が強くなり、立っているきでも、右足のほうに体重をかけたり、右足を前に踏み出したりすると、痛みが走るようになりました。

　60歳のとき、初めて整形外科を受診しました。レントゲン検査の結果、右膝の半月板が一部割れて、神経にさわるためと言われ、手術を勧められました。しかし、膝自体は痛みもなく腫れもなかったので、痛み止めの薬だけでしばらく様子を見たいと言いました。　　

　担当の先生は「痛みががまんできなくなったら、手術しましょう」と手術は見送りになりました。当時の私は身長157cmで体重が70kgもあり、やせることも痛みの軽減に有効と言われましたが、なかなか体重を落とすことができませんでした。

　その後、5年間で4kgほどやせましたが、年々痛みが強くなってきました。昨年からは、1日2回痛み止めの薬を常用するようになり、犬の散歩も夫に任せるようになりました。

　3ヵ月前、息子が光線治療器を持って帰ってきました。息子は数年来悩んでいた腰痛が完治したので、私の痛みにも効くだろうと思ったそうです。　

　息子は帰って早々に光線治療をしてくれました。照射後しばらくは痛みが軽くなりましたが、半日ぐらいで元に戻る、そんな状態を繰り返していました。

　その後息子の強い勧めで、貴付属診療所（光線研究所付属診療所）を受診し、自宅での光線治療法を教えていただきました。

　自宅で1ヵ月治療すると、右すね部の痛みは7割がた軽減し、痛み止め不要になりました。しかし、右膝裏の痛みはなかなか軽くなりません。

　貴所（光線研究所付属診療所）に相談すると、痛みの中心部に1号集光器を使って15分間追加照射するように指導をいただきました。その結果、2ヵ月後には全く痛みを感じることがなくなりました。いまでは、しゃがんだり立ったりするのも、全く支障なく行えるようになり、犬の散歩も再開しています。

◆光線治療

治療用カーボン：1000－3002番。

照射部位・時間：両足裏部⑦・腓腹筋部㉙・両膝部②・腰部⑥・右下腿外側部を各10分間照射、右膝裏（痛みの中心部）に15分間追加照射。⑦㉙②⑥・右下腿外側部は集光器使用せず、右膝裏は1号集光器使用。

（財）光線研究所「可視総合光線療法・実践治療　報告集」黒田一明監修