進行性糸球体腎炎が改善、透析先送り
和歌山県/67歳・男性・会社員(報告者・姉)
私は、40年来の光線療法の愛用者でございます。昨年、弟が難病にかかりまして、日夜介護に明け暮れていました。弟の病状は次の通りでした。
昨年6月ごろ、微熱・吐き気・食欲減退などの症状が出て、病院での検査の結果、急速進行性糸球体腎炎と診断されました。この病気は自己免疫疾患のひとつで、自分自身のからだを攻撃する自己抗体(抗GBM抗体=基準値3U/㎖未満)ができて、腎臓を攻撃していると説明を受け、入院して治療を開始しました。
入院時の検査結果では、クレアチニン8.21mg/㎗(基準値0.6~1.1mg/㎗)、尿酸窒素74.5mg/㎗(基準値8~21mg/㎗、40mg/㎗以上は腎不全が疑われる)でした。血漿交換3回の透析治療をして、ステロイド剤30mgが投与されました。
7月末には、クレアチニン4.50mg/㎗、尿素窒素77.3mg/㎗でした。クレアチニン値が下がりきらず、尿素窒素が上昇しているので、透析をすることになり、シャント(血液透析の際、動脈と静脈を直接つなぎ合わせた血管)をつくる手術も受けました。ステロイド剤の投与は半分の15mgに減量して様子を見ました。
ところが8月になって、クレアチン値が3.0mg/㎗下降し、発熱もなく過ごしてきていることなどから、透析は見合わせることになり、一時退院となりました。
退院している間、自宅で弟に光線治療をしてやりました。弟も気に入ったようで、毎日せっせと治療を行いました。そうしたところ、毎月検査の度にクレアチニンの数値が下がり、体調もよい状態で安定するようになりました。
光線治療を始めて4ヵ月、クレアチニンの数値は2.1mg/㎗まで下がりました。その後も検査のたびに数値は改善し、今年3月現在では、クレアチニン1.6mg/㎗、尿素窒素は基準値内になりました。
以前、悪いときは自己抗体の数値が600U/㎖もありましたが、医師からは「このままの状態なら、(透析は)しなくてもすむかもしれない」と言われています。これは光線治療のお陰です。家族ともども大変感謝しております。
◆光線治療
治療用カーボン:3002-5000番。
照射部位・時間:両足裏部⑦・背正中部㉘を各10分間照射、両膝部②・腹部⑤・腰部⑥・左右咽喉部④を各5分間照⑦②⑤は集光器使用せず、㉘は1号集光器使用、④は2号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修