肝胆膵疾患に対する可視総合光線療法 2
【治療例】
原発性胆汁性胆管炎
59歳 女性 会社員
◆症状の経過
50歳頃からレイノー症状がありビタミンE薬を服用。54歳時、胃のもたれ感、胃痛があり慢性胃炎と診断、服薬したが改善がなく、友人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診。
◆治療の経過
仕事が多忙で隔日に治療。治療半年後、足が温まり、肩こりなど背中の張りが軽減、いの調子も改善。治療2年後、肝数値のアルカリフォスファターゼ(ALP)、ガンマGTP(γ-GTP)、抗ミトコンドリア抗体が高値でPBCと診断されウルソの服用を開始。レイノー症状と足の冷えは改善したが、手指の冷えは続いていた。
治療3年後、PBCのALPは470IU/ml、γ-GPTは130IU/lと高いが、肝臓自体の進行所見は見られない。治療4年後、原発性胆汁性胆管炎は前回と同様で進行はなかった。治療5年後の現在、PBCはやや進行の所見があり、いの調子もまだ良くないので光線治療は毎日行っている。
◆光線治療3001-5000番、1000-3001番を使用。照射部位は両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥各5~10分間、後頭部③・咽喉部④各5分間(③と④は1日毎に交互照射)、肝臓部㉗・背正中部㉘各10分間照射。
◆原発性胆汁性胆管炎の治療用カーボン
一般的にカーボン1000-3001番、3001-5000番、3001-4008晩など使用。
光線研究 第641号 令和5年12月1日発行 一般財団法人 光線研究所