可視総合光線療法によるガン4症例と解説 1

 卵巣ガン・濾胞性リンパ腫・膀胱ガン・肛門管ガン

 一般財団法人光線研究所 所長 黒田一明

 日本人の2人に1人は一生のうちに何らかのガンになるといわれ、ガンは現在身近な病気です。ガンは遺伝子異常の蓄積が原因で発症することが多くみられます。その特性から加齢により発病者が増加する疾患で、高齢者に多い疾患です。我が国では、高齢者の増加が引き起こすガンの増加は、ガン対策上、極めて喫緊、かつ重要な課題です。

 今回は、光線療法でガンの経過が良かった4治療例について文献を含めて解説します。なお、本紙625号にもガン症例を掲載していますので参考にしてください。

 ガン予防は若い頃から食事、睡眠、運動、飲酒、喫煙、過労、冷えなど生活上の習慣改善とともに本光線療法の継続が有益となります。光線療法の観点から、ガン予防に用いる光線の光と熱エネルギーによって冷えた体を温め、体温や血行を良好に保ち、ビタミンD産生を高めてビタミンD不足を解消し、カルシウム代謝を良好にして免疫機能など自然治癒力を高めておくことが重要となります。

=ビタミンDを中心に=

 多くの疫学研究によりビタミンD不足は発ガンリスクとなり、予後不良の因子となることが明らかになっています。またガン治療ではビタミンDの血中濃度が重要なことが、多くの研究で明らかになっています。

 ガンとビタミンDの関連を調べた最新の日本の研究(2023年)では、P53ガン抑制蛋白異常発現に対して免疫が反応している消化器ガン患者(食道から直腸まで)を対象に、ビタミンDサプリメント2000単位/日を連日投与した場合、偽薬投与群に比べて再発・死亡リスクが73%減少していたことが報告されています。結果は他の研究では類を見ない極めて高い効果です。

 以上からビタミンDサプリメント投与は、抗腫瘍免疫を活性化してガン治療後のガン再発、遠隔転移を予防できることが示唆され、ビタミンDとガンの関連がより具体的に明らかになってきました。

 ガンの治療用カーボンは1000-4008番、1000-5000番、1000-3001番など、痛む部位は3001-4008番を使用。

 両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・腓腹筋部㉙・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)各5~10分間照射その他ガンの病態に合わせた左右下腹部㉓㉔・下腹部中央部・背正中部㉘・後頭部③(以上1号集光器使用)各5~10分間照射。肛門部㉑・左右咽喉部④(以上2号集光器使用)各5~10分間照射。

ガンは病院治療が主体になり、光線治療は通常病院治療と併用します。手術まで時間がある場合は術前に光線治療を行うと術後の回復を早め、術痕の痛みの軽減が期待できます。

光線研究 第643号 令和6年4月1日発行 一般財団法人 光線研究所

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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