アイフレイルに対する可視総合光線療法 2
■眼精疲労
眼を使い続けると眼の疲れ・眼痛・眼のかすみなどの症状や、頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状が出現しやすくなります。眼精疲労とは、休息や睡眠をとっても十分に回復しない状態をいいます。疲れ眼と異なり、眼精疲労の場合は疲れが蓄積し、休息によっても改善せず、翌日まで持ち越されるような状態です。
■網膜静脈分枝閉塞症
網膜内の静脈が枝分かれした部分が血栓などによって、血流が途絶えることで発症する網膜静脈閉塞症の一種です。高血圧症や動脈硬化が原因のことが多く、動脈硬化の影響で静脈が細くなることで視野が欠けたり視力が低下したりします。
■網膜に対する光の作用についての研究(2020年米国)
網膜はその高い代謝率のために、他の臓器よりも早く老化します。その機能はエネルギーを供給するとミトコンドリアに依存し、網膜には高密度に存在しています。かねてより650~1,000㎚の光の波長は、ミトコンドリア機能を改
善することが知られていました。本研究で670㎚の赤い光に2週間毎日3分間曝露すると、40歳以上の人に網膜機能の改善が見られました。ミトコンドリアは、その性能に影響を与える特定の光を吸収する特性をもっており、今後も光の作用に対する研究が期待されています。
光線研究第640号 令和5年10月1日発行 一般社団法人 光線研究所