口腔機能の衰え「オーラルフレイル」と可視総合光線療法

 加齢によって、口の機能が衰えることを「オーラルフレイル」といいます。フレイルとは「衰え」の意味で、放っておくと、うまく呑み込めない(嚥下障害)、活舌が悪くなる(構音障害)などのことが起きてきます。嚥下機能が低下すると、小食になることから栄養失調となり、引いては体力の衰えへとつながります。また、歯周病との関連も指摘されており、オーラルフレイルがある人はない人に比べて、体力・全身の筋力が顕著にみられ、寝たきりの要因ともなります。早めの手当により、進行を緩やかなものにして、QOL(生活の質)を落とさないようにすることが大切です。

■オーラルフレイルのケアに可視総合光線療法

予防法として、虫歯や歯周病の治療を行うのと同時に、咀嚼や嚥下に必要な筋肉を鍛えるための「口腔体操」、全身の体力の低下を補う運動療法などが有ります。これら一般的なオーラルフレイルの予防法と併せて、可視総合光線療法が有効であると考えられます。

可視総合光線療法は、光と熱エネルギーによって、身体を温める、血行を促す、筋疲労を除去、食欲増進、体の各関節の動きをよくする、唾液分泌の促進などのことから、オーラルフレイルの症状を和らげ、進行を緩やかにするのに役立ちます。

◆治療用カーボン

3002-5000番、3001-400番、3001-5000番などを使用。

◆照射部位及び照射時間

両足裏部⑦・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)、左右咽喉部④(2号集光器使用・1号集光器を使用し顎部と一緒に照射可能)、後頭部③(1号集光器使用)、口中部⑧(2号光器使用・1号集光器を使用し咽喉部と一緒に照射可能)、⑦10分間、他部位角~10分間照射。

参考:『光線研究 第631号』令和4年4月1日 一般社団法人 光線研究所発行

馬込沢うえだ鍼灸院

 

 

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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