歯茎の痛み、食欲不振、下肢筋力低下

 81歳・男性/160cm・40kg

◆症状の経過

 20年以上前の胃ガン術後より体重が10kg減り、体力が大幅に落ちた。5年ほど前に左下歯茎の痛みがあり、歯周病の進行防止のため抜歯し、部分入れ歯にした。入れ歯装着後は、食後の歯茎の痛みが辛く、食べることが億劫になり、体重が5kg以上減った。親の介護も重なりストレスも強かった。さらに、上下の抜歯を繰り返し、上下ともに義歯になった。口が大きく開けられず、咀嚼も満足に出来なくなった。ますます食事が不自由になり、体重も減少傾向が続いた。下肢筋力も衰えて、以前の様に長時間歩行が難しくなった。光線治療は、妻が愛用していたため、数十年前から馴染みがあり、当付属診療所(光線研究所付属診療所)で光線治療を受けたこともあった。

◆光線治療

治療用カーボン3001-4008番を使用。両足裏部⑦・腓腹筋部㉙・腹部⑤・腰部⑥・左右下腿外側(以上集光器使用せず)、後頭部③(1号集光器使用)、左右頬部(2号集光器使用)。当所では治療器4台を使用して合計40分間照射。

◆治療の経過

 コロナ禍で通院を休止すると、次第に下肢筋力が低下し、歩行もつらくなった。また、昨年尿路結石で2週間の入院後は、食べることも疲れ、食欲もなく、体重がさらに5kg減って38kg台まで落ちて増えなくなった。改めて当所(光線研究所付属診療所)相談し、自宅では、下肢部の照射に加え、集光器を使用し顎周囲部の照射を追加した。当所への通院も再開し、当所で腹部周りの照射も追加したところ食欲が少し回復した。足も軽くなった。義歯は、歯科で微調整を続けたが、違和感が激しく、食事のときはストレスを強く感じていた。光線治療再開後3カ月が経過した現在は、食後の歯茎の痛みが緩和し、義歯にも慣れきて食事時のストレスが減った。体重も40kg台まで増加した。歩行時の下肢の重だるさも軽減し少しずつ気持ちが前向きになってきた。

『光線研究 第631号』令和4年4月1日 一般社団法人 光線研究所発行

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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