帯状疱疹後の三叉神経痛が完治した
東京都/70歳・女性・主婦
45歳のとき、胃潰瘍と小腸潰瘍で、胃を3分の2、小腸を40cmも切除しました。手術後、貧血になり、低体温や食欲不振も重なって、手術前より5kgやせました。さらに不眠にも悩まされ、体調が悪いまま過ごしていました。
56歳のとき、友人に光線治療を紹介されました。光線治療を始めてから、低体温が改善して、だんだん体調がよくなりました。光線治療は気持ちがよく、数日おきに続けていましたが、体調が回復したので、いつの間にか使わなくなりました。
昨年、インフルエンザの予防注射を受けたあと、急に体調を崩して微熱も出てきました。右頬から右側頭部にかけて、ピリピリした痛みが出ました。
かかりつけの病院を受診し、帯状疱疹と診断され、処方された薬を1週間飲みました。顔面に出た発疹はかさぶたになって、きれいにとれましたが、ピリピリした痛みは全然とれません。とくに右まぶたは、芽を開けていても閉じていても、ピリピリした痛みがありました。右頬が痛くて顔を洗うこともできず、食事中にも激痛が走るので、満足にものが噛めない状態でした。
皮膚科で紹介されたペインクリニックに通院しましたが、ピリピリした痛みの改善はなく、おまけに「一生治らない人もいます」と言われました。そんなとき、光線治療のことを思い出し、ワラにもすがる気持ちで貴付族診療所(光線研究所付属診療所)を受診しました。
光線治療は1日2回するように指示されましたが、痛みがつらいので1日3回照射しました。
治療は初めて3日目には、右頬の激痛がなくなり、食事がとれるようになりました。まぶたの痛みも半減して、よく眠れるようになりました。
1ヵ月後には、冷たい風に当たったときなどに、右こめかみや右まぶたにピリピリと感じる程度になりました。
2ヵ月後には、ちょうど冬の寒い時期でしたが、帽子なしで外出できるようになりました。
痛みがとれるまでほぼ9カ月かかりましたが、その後1年経過した現在も、再発はありません。
◆光線治療(低体温症)
治療用カーボン:3001-4008番。
照射部位・時間:両足裏部⑦・背正中部㉘を各10分間照射、両膝部②・腹部⑤・腰部⑥・後頭部③を各5分間照射。⑦②⑤⑥は集光器使用せず、㉘③は1号集光器使用。
◆光線治療(帯状疱疹後三叉神経痛)
治療用カーボン:3001-3002番。
照射部位・時間:両足裏部⑦・右頬部・右こめかみ部㊲を各10分間照射、後頭部③を5分間照射。⑦は集光器使用せず、右頬部・③は1号集光器使用、㊲は2号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修