アトピー性皮膚炎と鼻詰まりが改善
【治験症例 7】
アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎
16歳・男性・高校生
◆症状の経過
生後間もなく、アトピー性皮膚炎を発症したが、ステロイド治療で治まっていた。しかし、アレルギー性鼻炎で年中鼻が詰まっている状態で、風邪を引きやすかった。高校受験の勉強で、夜更かしや食事も不規則になったころから、下腿部や膝裏にアトピー性皮膚炎が再発した。ステロイド薬は使いたくないので、両親が使っていた光線治療器を試そうと、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボン3001-3002番を使用し、両足裏部⑦を10~20分間、両足首部①を10分間、両膝部②・両膝裏部(以上集光器使用せず)各5分間、顔(眼・鼻)部⑯(2号集光器使用)、左下腿部アトピー性皮膚炎患部(1号集光器使用)各10分間照射。
◆治療の経過
初診時、足が大変冷たく、鼻詰まりも強く、常に口呼吸で、のども赤く腫れていた。まず足の冷えを改善することを主眼に光線治療を行った。光線治療により足の冷えが改善するとともに、鼻詰まりも徐々に解消した。鼻で楽に呼吸ができるようになったきた。鼻炎が治まるにつれ、アトピーのほうもかゆみが少なくなり、かさついて硬くなっていた皮膚も、徐々にやわらかい皮膚になった。1ヵ月ほどでアトピー性皮膚炎はよくなった。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著