背中に広がったアトピー性皮膚炎が軽快

【治験症例 6】

 アトピー性皮膚炎が

 22歳・女性・会社員/身長164cm・体重45kg

◆症状の経過

 18歳時、高校を卒業ごろから背中にアトピー性皮膚炎が発症した。数週間で顔面にも症状が見られるようになり、その後2~3ヵ月の間で全身に広がった。

 もともと乾燥肌を治療するため、皮膚科に通院していたが、一進一退の状態で、はかばかしい効果はなかった。社会人になってからは、なかなか通院の時間がとれず、就寝時のかゆみのため、満足に睡眠もとれなかった。

 また、毎年春先にスギ花粉症で、鼻水、くしゃみ、眼のかゆみに襲われることから、この季節はとくにつらい思いをしていた。

 22歳時、祖母の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。

◆光線治療

 治療用カーボンは3001-3002番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②各10分間、腓腹筋部㉙・腹部⑤・腰部⑥・背中全体・顔(眼・鼻)部⑯・左右上肢部各5分間照射。⑦②㉙⑤⑥・背中全体・左右上肢は集光器使用せず、⑯は1号集光器使用。

◆治療の経過

 週に5~6日、自宅で光線療法を続けた。椿油で皮膚を保湿しながら、光線照射した。  

 治療1ヵ月間で、アトピー性皮膚炎の発赤、かゆみはしだいに軽減してきた。足の冷えも改善して、就寝時、からだが温まると出ていたかゆみも軽くなってきたので、睡眠がよくとれるようになった。

 治療2ヵ月後、アトピー性皮膚炎は改善し、皮膚もきれいになり、かゆみもなくなった。

 また、光線治療を始めてから、これまでのスギ花粉症も出なくなり、体調は非常によくなった。その後は、冷え症、アトピー性皮膚炎の再発を予防するために、週に2~3日は光線照射をするよう心がけている。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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