2回も骨折した大腿骨頚部が順調に回復
【治験症例 8】
大腿骨頚部骨折
68歳・女性・会社役員/身長158cm・体重42kg
◆症状の経過
18歳時に左腎臓を、35歳時に右卵巣を摘出しており、若いころから体が弱かった。40歳以降は、疲れると腰が痛くなったり、下肢がむくむようになった。
50歳時、知人より光線治療を紹介され、疲労回復や体調管理のため、定期的に当付属診療所(光線研究所付属診療所)に通院していた。
64歳時、タクシーから降りる際に道路の段差につまずいて転倒し、左下肢がまったく動かせなくなり、救急車で入院した。左大腿骨頚部骨折との診断で整復のみ行い、6週間の安静となった。
7週目よりリハビリを開始し、12週目で杖を使用し、自力歩行が可能になったため退院した。その後の経過をよくするために、当所(光線研究所付属診療所)への通院を再開した。
◆光線治療
治療用カーボン1000-3001番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・腓腹筋部㉙・両膝部②・後大腿部㉚(前・後・外側)・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)・左下腹部㉓(前・外側)・左臀部⑭(以上1号集光器使用)を、4ヵ所ずつ4台の治療器で各10分間照射。
◆治療の経過
光線治療再開後から、下肢のむくみと腰痛は感じなくなった。週2回の通院治療でを継続した結果、気力・体力の回復が見られた。治療再開半年後に、再びつまずいて転倒し、前回受傷部を複雑骨折して、ボルトで固定する手術を受けた。このときは気力低下も著しく、リハビリもあまり進まず、退院まで15週間の期間を要した。
退院後は、週2回のリハビリと当所通院治療、自宅での光線治療を毎日行った。半年後には、左右の大腿部の太さに差がなくなり、「これほど順調な筋力の回復は見たことがない」と病院の理学療法士に驚かれた。
レントゲン検査の結果でも、骨は再生して完全についており、「2回骨折したとは思えない状態」とほめられるまでに回復した。2年間経過後の現在、杖なしでも歩くことは可能となり、痛みもむくみもまったくない。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著