複数の病気がある時の光線治療
可視総合光線療法は体力の増進とこう病力を強化させてからだの異常や病気を治す治療法です。したがって、いくつかの病気があっても主な病気の治療を行うことで、ほかの病気も自然に改善することがあります。可視総合光線療法は副作用がなく自然治癒力を高める全身的な治療法で、これが薬剤による治療とは大きな違いといえます。
例えば薬剤による治療は、心臓病の薬で肝臓病を治すことはできず、逆に肝臓病を起こすことすらあります。しかし、光線治療は薬剤と違い長期間治療しても、副作用や中毒の弊害、肝臓障害などを心配する必要はありません。
光線治療で複数の病気を比較的早く治療する場合には、次のようないくつかの方法があります。
(1)重い病気の治療を先に行い、これがよくなってから、次の病気の治療を行う方法です。一般的にはこの方法で十分治療できます。
(2)どうしても同時に光線治療の必要がある場合は、2つの治療を1日おきに交互に行います。また朝(午前中)に1つの治療を行い、晩(夕方)にもう1つの光線治療を行うこともあります。
(3)重い病気の光線治療を行いながら、他の病気の光線治療を追加的に行う方法です。
以上のように複数の病気を光線治療を同時に行うときは、重い病気や原因となっている元の病気の治療に重点を置き行います。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著
※東洋医学(中医学)では同じ病名であっても、患者の証(体質)が違えば治療法が異なります(同病異治)。また病名が違っても証が同じであれば同じツボを使って治療して行きます(異病同治)。1つの証に複数の症状があり、この証に対してアプローチすることで、複数の症状の改善が期待できます。