浮腫 3
【治験例 3】
■リンパ性浮腫
◆58歳/女性(身長155㎝ 体重41kg)
◆症状の経過:3年前大腸ガン手術、昨年卵巣ガン(転移)の手術を行ったが長との癒着が強く完全に取りきれなかった。術後半年目より腹水がたまりだし、ドレーンを挿入して排出していた(1日50~100cc)。1ヵ月前より左下腿に浮腫が出現した。昨年の手術以来体重が10kgも減り、体力低下が著しく10分間の歩行がやっとであった。義姉の紹介で当診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療:1000-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部、両膝部各10分間、腰部5分間(以上集光器使用せず)、左右下腹部、後頭部各5分間(以上1号集光器使用)照射。
◆治療の経過:自宅にて毎日1回治療した。3日目より浮腫が引き始め、2週間目には以前の状態に戻った。主治医もこんな例は初めてだと驚かれた。
◆足関節の周囲径の変化
右足:初診時22.0㎝ → 2週間後 19.0㎝
左足: 初診時20.0㎝ → 2週間後 19.5㎝
【治験例 4】
■左足首関節の浮腫
◆66歳/女性(身長149㎝ 体重53kg)
◆症状の経過:10年前、両足関節が腫れ、水がたまったが1年ぐらいで自然に消失した。今回、法事で3時間正座を続けたところ左足首関節に腫れが出現した。日毎に腫れは大きくなり、下腿全体がむくみ靴下の跡ががくっきりとつくようになった。痛みはないが靴が履けずに困っていた。光線治療は20年前より愛用しており、坐骨神経痛、腰痛、腱鞘炎などを治してきた。当診療所(光線研究所付属診療所)受診の結果、次の光線治療を行うことにした。
◆光線治療:3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部(以上集光器使用せず)各10分間、左足首関節部外側(以上1号集光器使用)30分間照射。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著