IgA腎症の経過良好、ステロイド剤を中止した
広島県/55歳・男性・会社員
40歳ごろから会社の営業活動で、日本全国を飛び回っていたので、健康のことは全く考えず、乱れた食生活を送っていました。
50歳のとき受けた健康診断で尿タンパク(3+)が見つかり、精密検査を受けたところ、腎臓が半分しか正常に機能していない、IgA腎症(体内に入ったウィルスや細菌に対するIgA抗体ができ、これによって腎臓によって炎症を起こす病気)と診断されました。
主治医から、過労や食生活の乱れが何年にもわたって続いたので、その蓄積が影響したと思われると言われた、ステロイド剤を1日4錠飲むように指示されました。
しかし、薬の副作用で頭が少しボーッとするのと、胸のところに赤い薬疹が出たので、1日3錠に減らして様子をみることになりました。よく足がつるようになり、顔や足もむくみ始めました。
ステロイド治療だけでは不安で、ほかによい治療法はないかと探していた折、知人から光線治療の話を聞き、上京して貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診しました。
貴所の先生と相談して、自宅で毎日、光線治療を行ったところ、顔と足のむくみが徐々に消失し、1年後の検査では、腎炎の進行はないと言われました。ステロイドの量も少しづつ減り、このころには1日おき1錠にまで減っていました。
仕事は相変わらず忙しかったのですが、できるだけ出張回数を減らし、睡眠時間を最低でも6時間はとるようにしました。食事も栄養のバランスを考えてとるようになりました。
むくみもなくなり、光線治療が面倒になって途中でやめようと思ったこともありましたが、それでも自分の健康のためと思い、忙しいときは足裏だけでも照射するようにしました。
あれから5年が経ち、腎機能m安定したので、ステロイド剤も中止になりました。
仕事も精力的にできるようになりましたが、また無理をして悪化させないよう、光線治療を継続していきます。
◆光線治療
治療用カーボン:3002-5000番。
照射部位・時間:両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・腓腹筋部㉙・腹部⑤・腰部⑥・左右腎臓部㊷㊸・後頭部③を各5~10分間照射。⑦①②㉙⑤⑥は集光器使用せず、③は1号集光器使用、㊷㊸は2号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修