足指切断のおそれもあった糖尿病が安定

【治験症例 6】

 糖尿病

 50歳・女性・会社役員/身長151cm・体重62kg

◆症状の経過

 40歳時、健診で糖尿病(空腹時血糖値157mg)と子宮筋腫(10cm×10cm)を指摘されたが、会社経営のほうが多忙であり、また自覚症状がなかったために、治療はせず放置していた。毎年、健診のたびに血糖値は上昇し、ついに282mg/dl)になってしまった。

 また、手足にときどき違和感があり、近医を受診して経口剤で経過をみることになった。

 しかし、ひとり暮らしで外食が多く、食事のコントロールができず、血糖値が200mg/dl以下になることはなかった。母親が以前より健康管理のために光線治療器を使用しており、母親の強い勧めで当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。

◆光線治療

 治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①各10分間、両膝部②・腰部⑥(以上集光器使用せず)・左右下腹部㉓・背正中部㉘・後頭部③(以上1号集光器使用)各5分間照射。

◆治療の経過

 光線治療6ヵ月後には血糖値は160mg/dlくらいで安定し、両下腿のしびれも軽くなり、手の違和感もなくなった。これらの症状が安定したことで光線治療は休みがちになり、3ヵ月後には血糖値が200mg/dlに上昇し、再び手足のしびれ感を強く感じるようになった。

 光線治療再開1年後には、空腹時血糖値が200mg/dlを超えないものの、下肢にしびれと痛みを感じ始め、血圧も上昇し降圧剤を服用するようになった。食事のコントロールも悪く、ほとんど運動もしない状況に加えて、忙しさで光線治療も両足裏部しか行わなくなった。

 54歳時、両足指の色が黒ずんでいるのに気づいた。糖尿病性壊疽と診断され、足指切断の可能性も強く示唆された。患部への照射を追加して光線治療をしっかり行ったところ、ようやく血糖値が下がり始め、3カ月後には壊疽部分はきれいになった。それ以後、2年間経過したが壊疽の再発はない。1年前からは、無感覚だった足にちりちりと感覚が現れるようになってきた。

 子宮筋腫は、40歳代は手術を勧められたが、50歳代には縮小傾向にあり、年1回の定期検査ですんでいる。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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