潰瘍性大腸炎の下血が止まり、体力も回復
【治験症例 7】
潰瘍性大腸炎
40歳・女性・主婦
◆症状の経過
5年前から、排便時に出血をともなうようになった。もともと便秘症だったので、痔だと思っていたが、下痢をともなう排便回数の増加(2~3回/日)、左下腹部痛をたびたび感じるようになったので、病院で検査を受けたところ、潰瘍性大腸炎と診断された。
潰瘍は、直腸からS状結腸まで広がっていた。内服薬の服用により全身い湿疹が出たので、ステロイド剤の服用に切り替えた。症状はひとまず寛解したが、1年半後に再発した。このときも、ステロイド剤服用で寛解した。
しかし、再寛解後1年半で再々発。今回も、直腸部からS状結腸に至る炎症を起こし、以前よりは軽症なので坐薬による治療を続けている。症状は、左下腹部痛と下血が若干見られる程度だが、からだの冷え感が強く、熟睡できず、起床時より一日中だるさを強く感じて、何をやるのもおっくうで、だんだん元気がなくなってきた。
実父の勧めで当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは1000-3001番を使用し、両足裏部⑦・腰部⑥・左下腹部㉓各10分間、両膝部②・右下腹部㉔・後頭部③各5分間照射。⑦⑥②以上集光使用せず、㉓㉔③以上1号集光器使用。
◆治療の経過
1ヵ月間の自宅治療により、腹痛、腰痛ともなくなった。下血も止まり、排便も1日1回となった。熟睡できるようになり、からだは全体に力がついてきた。治療開始6ヵ月後の検査では、炎症部の縮小が見られ、自覚症状もまったくなくなっている。現在も、光線治療は継続している。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著