ガン治療の副作用と光線治療 5
●放射線治療のおもな副作用と光線治療
ガンの放射線治療の副作用には、放射線治療中の急性障害と治療修了後、半年から数年を経てから発生する晩発性障害がある。また、全身的副作用と、身体の一部分に現れる局所的副作用には、次のようなものがある。
◆全身:疲労感、食欲低下、貧血、白血球、血小板減少、二次ガンの発生
◆皮膚:発赤、色素沈着、硬くなる、カサつき、かゆみ、水ぶくれ
◆腹部:下痢、頻尿、むかつき、直腸炎、膀胱炎
◆のど・口:のどの痛み、乾き、声がれ、味覚障害、粘膜の潰瘍
◆頭部:脱毛、頭皮がかゆくなる
◆胸部:咳、痰、肺線維症
光線療法は、その光化学作用と温熱作用で全身の血行や細胞の新陳代謝を良好にして、放射線によりダメージを受けた正常細胞の回復を促進する。それによって、放射線治療にともなう副作用や後遺症の軽減に寄与する。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著