肺ガン術後の体力回復、再発防止に役立った
三重県/65歳・男性・無職
私は53歳ごろから、狭心症と高血圧症治療のために、ずっと薬を服用していました。55歳ごろからは、咳や痰が出ていまいしたが、以前からタバコを1日30本くらい吸っていたので、そのためかと思い放置していました。
ところが59歳のとき、ときどき胃が痛むようになり、近くの医者にかかりました。胃カメラでは胃のほうはたいしたことがありませんでしたが、胸のレントゲン写真で影があると言われ 、大学病院を紹介されました。大学病院に入院して検査を受け、妻や家族も呼ばれてくわしい説明を受けました。肺ガンという診断で、すぐに手術を受けるように言われました。そして左肺ガンの切除手術を受けました。手術の後はとくに抗ガン剤の投与もなく、退院してからは月に1回通院することになりました。
東京の友人からガンの術後に光線療法がよいと聞き、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)から光線照射の方法を教えてもらいました。
治療用カーボンは1000-4008番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・肩甲骨間部⑫各10分間、腹部⑤・腰部⑥・左右咽喉部④各5分間の照射。⑦②⑤⑥は集光器使用せず、⑫は1号集光器使用、④は2号集光器を使用するということでした。
自宅で毎朝、光線照射を行いました。入院してからは禁煙しましたが、午前中は痰が多く出ていました。 光線照射を行うと気持ちがよく、すぐに痰が切れるのでびっくりしました。光線照射を3ヶ月くらい続けると、痰の出方が少なくなり、それにともなって咳もすくなくなり、背中の痛みが軽くなったので助かりました。
肺ガンの手術から1年後の検査でも、とくに異常はなく、その順調な経過ぶりに、やっと妻や家族も安心しました。お陰さまで手術から6年経過した現在も、坂道や急いで走ると息切れがありますが、通常の生活は支障なく送ることができ、光線療法には深く感謝しております。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著