電気ポットの熱湯によるやけどが早期に改善
【治験症例 3】
やけど
生後7ヵ月・男児
◆症状の経過
電気ポットを倒し、熱湯で左下腹部から左大腿前面にかけてやけどを負った。皮膚科では軟膏を塗って包帯を巻き、しばらく様子を見るように言われた。10日ほど経っても、著しい改善がなく、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3001-5000番を使用し、左下腹の患部(2号集光器を使用)・左大腿部前面の患部(1号集光器を使用)各10~15分間照射。通常の照射距離の2~3倍の距離から行った。
◆治療の経過
自宅で光線治療を開始した。痛みとかゆみでよく泣いていたが、治療開始約1週間で症状が緩和したためか、気持ちよく治療を受けるようになった。
治療時間はおもに、子どもが寝ているときに行うようにした。治療開始1ヵ月半で患部の腫れや皮膚の赤みも緩和した。併用していた病院治療も終了し、定期的な診察のみとなった。主治医が回復の速さに驚いていた。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著