高齢者に多い四大骨折に対する可視総合光線療法 6

 本症では股関節部(足の付け根)に痛みがあり、ほとんどの場合、立つことや歩行ができなくなります。大腿骨は股関節からすぐの大腿骨頸部で曲がっています。その曲がった部位では体を支えていますが、転倒や転落時に外力が集中しやすく、骨折しやすい部位です。本骨折は、骨粗鬆症で骨が脆くなった高齢者に多発することで有名です。本邦でも年化10数万人が受傷し、多くの方が本骨折で寝たきり、閉じこもりになったり、認知機能の低下、脂肪率リスク(骨折後5年間死亡率51%)が高まることなどが社会問題となっています。一般的治療は骨折合術、人工骨頭置換術を行います。

77歳 女性 主婦

 74歳時、転倒して右股関節に痛みが出現。病院検査で、右大腿骨頸部骨折と診断。入院して骨折合術(ネジやピンで固定)を受けた。入院1ヵ月後、自宅療養となりリハビリに通院した。退院後は杖を使用したが筋力が低下し歩行時に右足が不安定な状態であった。これを見た友人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診。

治療用カーボン3001-4008番を使用。⑦㉓・㉓の横部・㉔・⑥各10分間、②③各5分間照射。

 自宅で毎日光線治療を行った。治療3ヵ月後、右大腿部から右膝にかけ痛みが消退し歩行が安定した。レントゲン検査で骨折の癒合がしっかり見られた。その後杖が不要になった。治療1年後、光線治療により骨折の後遺症はなかった。治療2年後、歩行時右足を庇う成果時々左膝に痛みがあった。治療3年後の現在、体調は良好、光線治療で骨量が増加している。

光線研究・第649号 令和7年4月1日発行 一般財団法人 光線研究所

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

外科系捻挫・打撲・創傷・骨折・骨の変化整形外科系症例

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