アイフレイルに対する可視総合光線療法 1
=眼精疲労・老眼・網膜静脈分枝閉塞症=
一般財団法人 光線研究所 研究員 新井悠介
加齢によって眼の機能が低下した状態を「アイフレイル」と呼びます。近年、加齢に伴い心身の働きが弱り介護が必要になる手前の状態が「フレイル」と呼ばれるようになりました。アイフレイルは健康な眼から視覚障害に至るまえの中間の状態を指します。日頃の習慣や眼のケアへの心掛け、光線療法で、病状進行を抑えたり、症状の改善が期待できます。今回は、光線照射により加齢に伴うアイフレイルの経過が良好な症例を紹介します。
■アイフレイル(日本眼科啓発会議HPより)
加齢と共に眼は構造的にも機能的にも様々な面で衰えてきます。そこに外科的要因(生活習慣や喫煙、薬剤など)や内的要因(強い近視や糖尿病、遺伝など)が加わると眼の機能に障害が生じてきます。最初は無症状でも、徐々に見えにくさや不快感が生じ、放置していると更に衰えが進み、見え方の低下を常に自覚するようになります。更に進行し重要な障害に陥ると回復は難しくなります。早期に発見できれば、早期予防や治療が可能となり、進行を遅らせたり、症状を緩和することが期待できます。
光線研究第640号 令和5年10月1日発行 一般社団法人 光線研究所