
女性の更年期障害に対する可視総合光線療法 3
【治療例 1】
更年期障害による耳鳴、冷え、のぼせ、ふらつき、首・肩こり
54歳 女性 会社員 158㎝ 49㎏
◆症状の経過
50歳時、当所(光線研究所付属診療所)受診10日前から右耳の耳鳴りが気になり始めた。耳鼻科では特に問題はなく聴力も正常だった。50歳になってから、冷え、のぼせ、ふらつき、首・肩こりなどの不定愁訴が気になり更年期障害を指摘された。両親が以前から光線治療器を愛用しており、子どもの頃風邪を引いた時など何か困ったことががあると光線治療をしていたが、最近は行っていなかった。今回、両親から光線治療を強く勧められ当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診。
◆光線治療
治療用カーボン:3002-5000番使用。⑦①②③、右耳部⑱(2号集光器使用)を照射。⑤⑥を適宜追加照射。照射時間は⑦①各10分間、その他部位各5分間。
◆治療の経過
自宅で光線治療を毎日行った。治療開始2、3ヵ月で耳鳴りはかなり軽減した。冷え、のぼせ、ふらつき、首・肩こりの症状も徐々に和らいだ。その後4年間は比較的穏やかに経過したが、54歳時に味覚の異常を感じた。病院受診で血液検査をしたが、血清亜鉛の数値は正常値だった。更年期の影響で唾液量が減少し味を感じる味蕾細胞に影響が出ている可能性を指摘された。当所を再診し治療用カーボン3001-5000番で左右咽喉部④(2号集光器使用)各10分間の追加照射をした。1回の光線照射で劇的に効果がみられ、その後も光線治療を継続したところ少し疲れた時に口中が極く僅か塩辛く感じることはあるが、1ヵ月程で味覚異常は改善した。
光線研究・第650号 令和7年6月1日発行 一般財団法人 光線研究所