
風邪・インフルエンザの予防に対する可視総合光線療法 1
一般財団法人 光線研究所 研究員 新井悠介
今年の冬もインフルエンザが猛威を振るいました。風邪やインフルエンザでは発熱や鼻水・咳といった症状に苛まれ、人との交流も制限されて、QOL(生活の質)が著しく低下することもあります。可視総合光線療法は、呼吸器感染症の予防にも大変有用で症状緩和にも役立ちます。光線治療の症例を交えて説明します。
■風邪とインフルエンザ
風邪とインフルエンザは、のどの痛みや咳など似た症状もありますが、流行時期や原因・症状などに違いがあります。風邪は季節の変わり目を中心に年間を通じて発症しやすいとされます。症状は、ゆっくりと発症し、微熱を含めた発熱や鼻水、のどの痛みなど局所的な症状が中心です。一方、インフルエンザが、寒くなり空気が乾燥する冬場が発症のピークとなります。急激に発症し、38度以上の高熱や局所だけでなく頭痛・関節痛など全身症状を伴う特徴があります。風邪・インフルエンザ共に軽症で回復する場合もあれば、こじらせて症状が長引き、中には重症化してしまう場合もあるため注意が必要です。
■風邪やインフルエンザの予防
こまめな手洗いやうがいや基本になります。また、部屋の湿度を適度に保つ(50~60%)ことや、こまめな換気、日常の健康管理なども気をつけます。健康管理で意識することとしては、体を冷やさない。疲労やストレスを溜め込まない、暴飲暴食や寝不足を避けるなどが積極的に推奨されます。何よりも日頃の心がけが大切です。
光線研究・第349号 令和7年4月1日 一般財団法人 光線研究所