高齢者に多い四大骨折に対する可視総合光線療法 3

 本症は転倒して肘をついたり、肩を打った時に起こる肩関節付近の骨折です。若い人が事故などで骨折を起こすこもありますが、多くは骨粗鬆症で骨が脆くなった高齢者に起こります。一般的な治療は、骨のずれの少ない骨折では、三角巾、バストバンドなどで固定します。一方、骨のずれが大きい骨折の場合、手術が必要で、骨をつなぐ手術と人工骨頭を入れる手術があります。

左上腕骨近位端骨折

73歳 女性 主婦

71歳時、自転車で転倒した左肩を打った。すぐに整形外科を受診。レントゲン検査で左上腕骨近位端骨折と診断され、保存r治療として左腕を三角巾で固定、バストバンドで固定した。光線治療器が自宅にあったので治療法確認にのため当付属診療所(光線研究所付属診療)を受診。

治療用カーボン3001-4008番を使用。⑦②⑥③各5分間、左肩⑨の前後・横各10分間、左上腕部10分間照射。

自宅で毎日光線治療を行う。治療1ヵ月後、痛みは減り、自力で左腕を少し動かせるようになった。骨粗鬆症があったが検査で順調な骨の癒合が認められた。治療3ヵ月後、左肩の可動域はさらに広がった。病院の検査では担当医が思っていたより骨折の改善が順調であった。治療6か月、左腕をうしろにまわす結帯動作が改善した。治療1年後、左肩の動きはさらに改善し、腕、肘、指の動きもさらに良好になった。治療2年後の現在、冷えると左肩が痛むことがあるので、光線治療は継続している。リハビリも自宅で行っている。

光線研究 第649号 令和7年4月1日 一般財団法人 光線研究所

 

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

外科系捻挫・打撲・創傷・骨折・骨の変化整形外科系

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