細胞間リンパ液と可視総合光線療法 4

可視総合光線療法

 光線療法は、細胞リンパ液の代謝に影響が大きい筋肉の柔軟性や動きを良好にし、細胞間リンパ液の毛細血管からの出入りを改善します。また、細胞間リンパ液の吸収の一部は毛細リンパ管から行われます。毛細リンパ管は皮膚の下に存在しているため、皮膚の硬くなっているとリンパ液の吸収が阻害されます。このような場合でも光線療法は皮膚の硬さを改善し、毛細リンパ管からのリンパ液の吸収を促進します。

治療用カーボン:症状により選定使用します。

●筋肉のこりに対しては、3002-5000番、3001-4008番、3002-4008番

●炎症による腫れによる腫れに対しては、3001-4008番、1000-3001番

●むくみに対しては、3000-5000番、3002-5000番、3001-4008番、1000-4008番など

照射部位及び照射時間:両足裏部⑦10分間・両足首部①・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)、後頭部③(1号集光器使用)、左右咽喉部④(2号集光器)各5分間の基本部位照射と炎症がある部位を各5~10分間追加照射します。

【治療例 1】

 肩・背中のこり

 75歳 女性 主婦 153cm 50kg

症状の経過

 長年、肩から育中へのこりが強く、時々痛みや頭痛も出るので、毎月2、3回はマッサージに通っていた。半年間前頃から腰から足への、しびれる感じが出てきて、夜間は痛みで飛び起きることもあった。整形外科では、ストレートネックと全身の筋肉のこりを指摘された。鎮痛剤や塗り薬を処方されたがあまり効果がなかった。市販の筋肉のコリをほぐすパッチを貼ってしのいでいた。そんな折、知人から光線療法の話を開き、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診。

◆光線治療:治療用カーボン:3002-4008番を使用。⑦①②⑤⑥③④各5~10分間照射。

治療の経過

 当所に週1回程度の通院治療を開始。初回治療後、だるくなったり、下肢が痛くなったりする反応が出たが光線治療が効いている反応と思った。治療数回で足腰が軽くなり、夜中に痛みで目覚めることがなくなった。その後通院治療のたびに、体全体の筋肉が緩み柔らかくなる感じがあった。同時に下肢のしびれが軽減、首や肩凝りも軽減した。筋肉のコリには光線治療の方が効き光線治療を始めてから、マッサージに行かずに済むようになった。現在光線治療を始めて2年になるが、肩コリや下肢のしびれは、ほぼとれているため体調維持に月1回の通院を継続している。

◆コメント:筋肉のコリには、マッサージでより筋肉を痛め硬くすることがあるので、光線治療が有効です。光線治療で細胞間リンパ液の流れや細胞の新陳代謝が良くなることで筋肉が柔らかくなりこりが改善されます。

光線研究第640号 令和5年10月1日発行 一般社団法人 光線研究所

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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