慢性関節リウマチの光線治療

◆治療用カーボン:3001-4008番あるいは3001-5003番、4001-6008番を用います。

◇光線照射部位:両足裏部、両足首部、両膝部(以上集光器使用せず)各5~10分間、後頭部(1号集光器使用)5分間あるいは左右咽喉部(2号集光器)各5分間。ただし、冷えの状態に合わせて、両足裏部、両足首部、両膝部の中で特に冷える部位は、照射を20分程度にします。全身状態が比較的よければ、腹部、腰部(以上集光器使用せず)各5分間を追加してもよいのですが、陽性反応をすくなくするために、1回の治療時間は一般的に40分を超えないようにします。

◆光線照射距離:原則として、気持ちよく感じる距離で行います。ただし、気持ちよく感じる距離で照射して、皮膚が赤くなったり、痒くなったりする場合は、それより離して照射するようにします(この場合、多少温かみがすくなくなってもかまいません)。このようなことは、治療初期や冷え症が強い場合にみられます。光線治療に慣れてきたら、少しずつ、本来の気持ちよく感じる距離に戻していくようにします。

●光線治療の要領

 関節照射(痛みのある部位ではなく、両足裏部、両足首部、両膝部、後頭部などへの照射)は、食欲が出て、よく眠れるようになるまで2~3週間程度続け、その後は痛む部位に直接照射を追加します。関節への照射は、患関節すべてを一度に照射せずに、一番悪い関節の2~4カ所程度を必ず集光器を用いて、5~10分間照射します。患関節の部分が多い場合は、照射する日によって変更して治療する方法もあります。この場合も一日に治療する関節の部位は、2~4ヵ所程度にします。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

整形外科系関節リウマチ