心不全とその症状に対する可視総合光線療法 8
【治験例2】
71歳 女性 主婦 不整脈・心不全による足のむくみ
◆症状の経過
60歳頃から不整脈があり投薬を受けていた。65歳頃から息切れ、動悸が強くなってきた。69歳時、息切れ、動悸が改善せず、両下肢にむくみもみられ病気で検査を受けた。心臓機能の低下による心不全と診断。利尿剤の投薬を受けたが、利尿剤使用でも息切れ、足のむくみは改善せず、知人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診。
◆光線治療
治療用カーボン3000-5000番を使用し、⑦20分間、①②⑥⑫各10分間、④各5分間照射。
◆治療の経過
自宅で毎日光線治療を行う。治療で足が温まると尿量が増え、足のむくみが減少。夜間尿は3回あったが、治療とともに1回程度に減った。治療3ヵ月後、足のむくみ、特に左下肢のむくみが減少。治療前は5分歩くと息切れが強まったが、30分以上の歩行が楽になった。また、歩行時のよろける感じがなくなった。治療6ヵ月後、足のむくみは両足ともさらに減り、足が軽く歩行は楽になり、食欲、睡眠、便通は良好である。光線治療で利尿剤の効果が発揮されたようである。体重は6ヵ月で4.5kg減った。治療1年後、2年後の経過は光線治療で安定している。
『光線研究 第635号』令和4年12月1日発行 一般社団法人 光線研究所