骨形成不全(難病指定274)
全身の骨がもろく弱いことから、、進行性骨変形に加え、様々な程度の結合組織症状を示す生まれつきの病気です。90%の患者で、結合組織の主要成分であるⅠ型コラーゲンの遺伝子変異が原因となります。
【治験例3】骨形成不全症
61歳 女性 会社員 157cm 42㎏
◆症状の経過
幼少期より骨折が多く、治りが悪かった。30歳代には、交通事故で左鎖骨を骨折、治りが悪く、いつの間にかまっすぐ立てなくなり、歩行時も左に傾き真っ直ぐ歩けなくなった。光線治療は、真珠腫性中耳炎で左耳を手術した30代に知人から治療器を借りて初めて行った。約1年間照射し、排膿が進み治まった。50歳半ばより体調維持のため自宅に光線治療器を用意して照射を行っていた。
◆光線治療
治療用カーボン3000-5000番。一時3001-4008番使用。⑦①・両膝部・⑤⑥背中部(以上集光器使用せず)各10分間照射。
◆治療の経過
今年に入り左鎖骨骨折、その後、左頭部を骨折した。光線照射を続け、骨折の痛みは治まるが、筋肉全体に固まっている状態が続いていた。特に、首、肩、背中の痛みはひどかった。本紙616号「痛みの原因となる異常血管」を参考に治療用カーボン3001-4008番に変更した。当初の治療用カーボンでの照射では、冷えは続き、筋肉も硬いままだったが、変更後は血行が改善し体がポカポカし、内側から筋肉が緩んでくるのが照射中から分かった。3ケ月続けると、首、肩、背中の痛みが消え、冷えが続いていた足は、冷え感より痛みを感じるようになった。いつの間にか左に傾きながらしか歩けなかったが、真っ直ぐ歩けるようになった。今後も光線治療の継続を楽しみにしている。
『光線研究 第633号』令和4年8月1日発行 一般社団法人 光線研究所