副鼻腔炎
鼻(鼻腔)の周りには副鼻腔炎と呼ばれる4つの空間(上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞)があります。この空間内で炎症が起きる状態を「副鼻腔炎」(以前は蓄膿症)といいます。急性期では鼻づまり、ドロッとした匂いのする鼻汁、頬・鼻周囲・額の痛み、顔やまぶたの腫れ、発熱などの症状があります。これらの症状が落ち着いた後もすっきりしない場合には炎症が慢性化している可能性があります。鼻づまり、粘性の鼻汁、頭重感、匂いがしないという症状があったり、鼻茸を伴なうことが特徴です。最近は白血球の一種である好酸球が局所に多く出現する好酸球性副鼻腔炎が増加傾向で難治性で従来の治療が効きにくく、ステロイドを中心とした治療が有効となります。
『光線研究 第630号』令和4年2月1日 一般社団法人 光線研究所発行