ビタミンDと扁桃炎(ニュージーランドの研究2021)
扁桃炎の摘出手術を受けた子どものビタミンD欠乏の頻度を検討した。4~16歳の33人の子供を対象に、睡眠時無呼吸症候群や扁桃炎を繰り返すために手術を受けた子供の血中ビタミンD濃度を調べた。結果、ビタミンD欠乏(20㎍/ml未満)の子供は15.6%で、78%は30㎍/ml未満であった。血中ビタミンD濃度は皮膚の色、BMI、扁桃の大きさと逆相関した。皮膚の色が黒いと皮膚での紫外線によるビタミンD産生が低下する、肥満者は血中ビタミンD濃度が低く、血中ビタミンD濃度が低下するほど扁桃は肥大することが示された。
『光線研究 第630号』令和4年2月1日 一般社団法人 光線研究所発行