多臓器ガンの愛猫が2年間延命する
東京都/ネコ(報告者・飼い主の女性)
私は動物が大好きで、ネコの家族の一員として飼っておりました。よく食べよく動く、元気なネコでしたが、生後1年を過ぎたころ、急に食欲がなくなり、だんだんやせてきました。
動物病院を受診すると、獣医さんから、「ウィルス性の腹膜炎です。貧血もあり、血中酸素濃度も低いので疲れやすい。白血球の数値もかなり高く、白血病の疑いもあります」と言われました。
そのあとに受けた精密検査では、さらにきびしい診断がくだされました。それは、「ガンがいろいろな臓器にたくさんあって、脾臓の状態もかなり悪化している」というものでした。抗生物質を処方されましたが、食事もほとんどとれず、日ごとにやせてきて、全く歩けなくなってしまいました。
獣医さんからは、「余命2週間くらいでしょう…」と宣告されました。つらさを訴える二つの目が、とてもかわいそうでなりません。
そんなとき、友人から、「うちの愛犬の腫瘍を、光線治療で治した」という話を聞きました。そこで、この際、何でもしてやりたいと思い、早速、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)に相談して、光線治療の方法を指導していただきました。
少しでも楽にしてやりたい一心で、毎日しっかり光線治療を行いました。ネコは大変気持ちよさそうなので、少し希望が見えてきた気がしました。
光線治療10日目には、少し食欲が出てきて、食事を3分の1ほど食べたのには驚きました。そして、ふらつきながらも、少し歩けるようになりました。光線治療1ヵ月には、食事を3分の2ほど食べられるようになりました。ふらついていた足どりも、だいぶしっかりしてきました。
光線治療2カ月後、食事はすべて食べきり、もっと欲しがるようになりました。かなり体力が戻ってきて、歩くときもふらつかなくなりました。その後は、体調も安定したようで、ネコへの光線治療はときどき行う程度になりました。
わが家のネコは、発病後2年ほどで息を引き取りましたが、全く苦しまずに天国に旅立ちました。獣医さんにも、ネコの光線治療の顛末をお話したところ、「あれだけガンが広がっていたのに、どうして食欲が出て、2年も長く生きられたのか…」と、不思議そうな顔をされていました。
余命2週間と言われたネコが、光線治療で2年も長く生きられたことを、大変うれしく思っております。光線治療を紹介してくれた友人と、貴所の先生に心より感謝しております。
◆光線治療
治療用カーボン:1000-4008番。
照射部位・時間:背部・腹部を各10分間照射、肛門部を30分間照射。背部・腹部は集光器使用せず、肛門部は2号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修