声帯手術後の声がれがほぼ回復した
千葉県/68歳・男性・無職
2年前の冬に風邪をこじらせ、声がかすれてしまいました。風邪のほうは回復しましたが、声のかすれが数ヵ月経過してもよくなりません。
近くの耳鼻科を受診したところ、「声帯ポリープと白板症がある」と診断されました。専門医を紹介され、その年の夏、ポリープを白板症(白色の口腔粘膜の病変)の切除手術を受けましたが、手術の後遺症による縫合部癒着の影響で、声帯が狭くなって炎症が起きて、白板症もまだ残っているということがわかりました。
抗炎症薬や抗生物質で、しばらく様子を見ていましたが、1年前経過後も声がれは治らず、ほとんど変化がありませんでした。ほかに何かよい治療法はないかと思っていた折に、友人から光線治療を勧められたので、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診しました。
貴所への通院治療から1カ月後、体調は以前よりよくなり、山登りやゴルフなどに行っていましたが、残念ながら声がれは改善しませんでした。
耳鼻科の先生から、狭くなっている声帯の癒着を切り離すのと同時に、残っている白板症の切除を勧められ、2度目の手術の受けることにしました。
手術後は、切り離した部分が硬くなっているので、声がれはまだありましたが、担当医からは「経過は良好です。声がれもそのうち回復するでしょう」と言われました。その後、病院の薬を服用するとともに、少しでも早く声がれがよくなればと思い、貴所への通院も続けました。2度目の手術から2ヵ月後、だいぶ声が出しやすくなり、声がれの症状が少しずつ軽減していきました。
さらに4ヵ月後、検査で声帯の癒着部分は治っており、白板症もなくなっていました。今まで服用していた薬が不要になり、声がれ症状もほぼ治まりました。2度目の手術の前後にしっかりと光線治療をしていたお陰で、術後の声がれの経過が順調だったのだと思います。
◆光線治療
治療用カーボン:3001-5000番。
照射部位・時間:両足裏部⑦・のどの正面(患部)を各10分間照射、両足首部①・両膝部②・腰部⑥・後頭部③・左右咽喉部④を各5分間照射。⑦①②⑥は集光器使用せず、③は1号集光器使用、のどの正面・④は2号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修