多発性の円形脱毛症が半年で治った
長崎県/52歳・女性・主婦
昨年の夏、美容院で円形脱毛症が見つかりました。しかも、頭全体にアチコチ小さい脱毛があり、後頭部には500円玉より大きい脱毛が見つかりました。もともと髪の量が多いので、他人からはわかりにくいと思いますが、おそらく元の髪の量の半分くらいは抜けていたと思います。
だんだん脱毛が広がり、皮膚科では「おそらく、全部抜けるだろう」と言われて、大変なショックを受けました。これまでは健康で、病院のお世話になることもなく、薬を服用したこともありませんので、今回処方されたステロイドホルモン(塗布薬)は怖くて使えません。
精神的にも不安定になり、どうしようかと悩んでいたとき、亡くなった父親が使っていた光線治療器を思い出しました。自己流で光線をかけ始めましたが、やはり貴付属診療所(光線研究所付属診療所)に相談しようと思い立ち、処方をいただきました。
光線治療を2ヵ月ほど続けると、頭頂部と側頭部の脱毛部に、ポツポツと発毛がみられましたが、後頭部の脱毛はかなり広がって、3分の1くらいは脱落してしまいました。
不安になって、また貴所に相談したところ、「発毛が見られるので、効果は出ています。後頭部は10分間の照射にしてください。心配は不安は帰って治りが遅くなります。一時的に脱毛が広がっても、心配しすぎないで、治療を続けてください」とのアドバイスをいただきました。その後は、あまり神経質にならずに、帽子でおしゃれしてみるなど、いまの状況をできるだけ楽しむように努めました。
治療4ヵ月目に入ると、脱毛は止まり、発毛が増え、半年後には帽子も必要なくなりました。あんなに脱毛していた後頭部もほぼ元に戻り、美容室できれいにカットしてもらいました。
今回、脱毛症になったことで、日々当たり前のことに感謝が足りなかったことを反省しました。
◆光線治療
治療用カーボン:3000-5000番。
照射部位・時間:両足裏部⑦を10分間照射、腹部⑤・腰部⑥・後頭部③・左右側頭部⑲⑳・頭頂部㉒を各5分間照射。⑦⑤⑥は集光器使用せず、③⑲⑳㉒は1号集光器使用。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修