先天性角膜実質炎の視力が回復した

 新潟県/64歳・女性・会社員

 知人に勧められて、数年前から腰痛のため光線療法を行っています。お陰さまで、最近はどこも痛むところはなく、快適な日々をすごしています。

 ところで、私は先天性角膜実質炎という持病があります。発症は16歳のときです。高等女学校3年の2学期、秋晴れの快晴の日に「すごい霧が立ちこめている」と言って、周囲を驚かせました。

 それ以来19年間、眼科とはずっと縁が切れずにいました。一時は両眼がものすごく濁り、ほとんど何も見えなくなりました。このまま全盲になるのではと不安になり、自殺まで考えたこともありました。

 その後、症状は落ち着きましたが、視力は右眼がほとんど0、左眼は眼鏡をかけてやっと0.4です。多少不自由ながらも、会社に勤め(現在は管理職)ながら、普通の生活を送ってきました。

 先日、貴光線研究所発行の指導書に「角膜炎が治る」と書いてあるのを、偶然見つけました。20年間も患っている病気なので、治らなくてもともと思うことにしました。

 治療用カーボンは3001-5000番を使用し、両足裏部⑦10~20分間、両足首部①・両膝部②(以上集光器使用せず)・後頭部③各5分間、顔(眼・鼻)⑯(以上1号集光器使用)10分間照射を、3ヵ月ほど続けてみました。

 その間も、長年眼科にかかっても治らなかったものが簡単に治るはずないと、自分を慰めながら続けました。

 ところが、ある朝鏡を見たときに、まったく眼無かった右眼が何となく見えるような感じがしました。左眼を押さえて、いつもは何も見えない右眼で鏡を見ると、ぼやけてはいましたが、鏡の中の自分の顔が見えたのです。

 右眼をよく観察してみると、それまで白く濁って、瞳のまわりは厚い夏雲に覆われているようだったものが、瞳の下の部分が黒く見えてきていました。瞳を薄く覆っていた白いゼラチン状のものが、だんだん上部に移動して薄くなり、後退しているようでした。

 このまま光線療法を続ければ、濁りが完全に消えていきそうな希望が持てました。毎日少しずつ見えてくるような感じがあり、うれしくてうれしくて・・・・。

これからまた新しい青春が私に戻ってくるような感じがして、毎日わくわくしています。この眼が完治するまでしっかり見守っていてください。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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